30May

みなさんは、NHKの語学講座を利用したことはありますか?
私は、2012年(平成24年)から「実践ビジネス英語」を聴きはじめ、今年で8年目になりました。
語学学習をしている方で、NHKラジオの番組を利用している方はたくさんいらっしゃると思います。
NHKは英語に関していえば、基礎英語から実践ビジネス英語まで、難易度にあわせて11講座を展開しています。
それぞれ、テキスト代はわずか486円(税込)で、とてもお手軽な教材です。
<追記:2019年10月から495円(税込)となりました。>
別売りの音源もありますが、私は買ったことがありません。
ラジオを聴き逃した方のためにストリーミングサービスがあります。
こちらです。
私はリアルタイムではなかなか聴けませんので、もっぱらストリーミングを利用しています。
ストリーミングは放送の翌週に配信され、実際より一週遅れとなりますが、その一週間は何度でも繰り返し聴けることが最大のメリットです。
スマホやタブレットでも聴くことができますので、私はタブレットにアプリをインストールしています。
レベルはCEFR(ヨーロッパ言語共通参考枠)にもとづきA1~C1にわけられていて、A→B→Cと難易度が上がっていきます。
もしNHK語学テキストに興味がありましたら、書店で中身を見てみるのがいちばんです。
ストリーミングもぜひ聴いてみましょう。
ご自分に合った講座がきっと見つかりますよ。
さて、私が聴いている「実践ビジネス英語」は、始めた当初は「ちんぷんかんぷんでちっともわからない!」状態でした。
実践ビジネス英語のレベルはC1で、NHKテキストの中で難易度は一番高いのです。
そんな難しい教材をなぜ始めたのか…。
当時オンラインレッスンを受けていたネイティブの先生のお一人が、実践ビジネス英語の吹込者をなさっていたのです。
吹き込み者とはラジオドラマや音声教材で、ある役割を演じる方で、声優さん、ナレーターさんです。
日本在住の英語ネイティブの方が多いです。
そのオンライン英会話の先生がレッスンを受けるたびに「実践ビジネス英語を聴いてね」とおっしゃるもので、それなら…と始めました。
前述したとおり、最初は知らない単語が多く、イディオムや句動詞だってわからない状態で、とたんに嫌になってしまいました。
それでも、粘り強く聴いてこれたのは、内容が面白く興味をひかれたからです。
テキストの中では、現代を反映したいろいろなトピックを扱っています。
舞台は「Alex&Alex(通称A&A)」というニューヨークの企業で、スタッフ同士が交わす雑談(スモールトーク)が描かれており、とても興味深く学習を続けることができました。
参考までに、昨年度2018年10月~3月までのテーマをご紹介します。
10月:ジェントリフィケーションを巡る論争/スマホ依存
11月:孤独という時代の病/来るべきロボット革命
12月:ペットと暮らす独身者たち/給与以外の特典
1月 :倫理観/備えよ常に
2月 :病欠/暗黙のルール
3月 :親であること、祖父母であること/学び、学んだことを忘れ、再び学ぶ
舞台はアメリカとはいえ、日本人の私たちにもとても身近な話題です。
講師は長年国際社会でご活躍をされてきた杉田敏先生、パートナーは米国アラスカ州出身のヘザー・ハワードさんです。
この講座「実践ビジネス英語」が私が一番長く続けている教材で、今では知らない語彙も少なくなり、音読も楽になりました。
英語ネイティブであるヘザーさんの英語の解説も、最初はほとんど意味がとれませんでしたが、今ではほぼ聴きとれるまでになりました。
自分にとって「レベルが高すぎ」と思う教材でも、根気強くで聴いていると、理解することが楽になります。少しずつですけど…。
「継続は力なり」なのです。
Endurance makes you stronger.
テキストも古い物から処分しようと思いながら、なかなか捨てられません。