5Oct
去年の1月ころにオパール毛糸と出会い、今ではすっかりその魅力にはまっています。今回は、梅村マルティナさんの本「しあわせを編む魔法の毛糸」から「平和の靴下」をご紹介します。
マルティナさんの平和の靴下とは
平和の靴下は、オパール毛糸が日本で大人気になるきっかけを作ったドイツ人女性の梅村マルティナさんが、子どものころから編んでいるドイツ式の靴下です。
ドイツでは、教育の一環として小学校で靴下の編み方を教わるそうです。編み物は集中力を高めることから、授業に取り入れられているとのこと。マルティナさんも7歳のときから靴下編みを始めますが、当時は靴下は買うより作るのが当たり前の、物のない時代だったそうです。
今では、靴下は100円ショップで買えますので、費用と時間のことだけを考えると手編みの靴下を編むのは節約というよりは贅沢な趣味かもしれません。しかし編み物にはたくさんのメリットがあります。これからも予算の許す範囲で毛糸を買って、編み続けたいと考えています。
平和の靴下に必要なもの
使用糸:Opal KFS112 赤ずきんちゃん
私はマルティナさんの本に掲載されていた「赤ずきんちゃん」がとても可愛かったので、同じ毛糸を選びました。オパールのどの毛糸でも編み方は同じですので、お好みの毛糸を選んでみてください。
オパール毛糸には少し太めの6本撚りも発売されています。ここでは、靴下でよく使われる4本撚りのものを使用しています。一般的に「中細」とよばれる糸です。
「赤ずきんちゃん」には「ぽっちゃり君」と呼ばれる6本撚りの糸もあります。靴下を編む4本撚りと柄が同じですので、購入の際には間違えないようにご注意ください。
使用針:addiソックワンダー1号、ハマナカあみあみ5本針
マルティナさんの本では5本針のみを使って編む方法を紹介していますが、私は増減なしの部分はソックワンダーで編みました。
ソックワンダーは靴下や手袋、ハンドウォーマーなどを編むのに使い勝手がよく、とても気に入って愛用しています。小さな輪針で、小物をよく編む人には特におすすめしたい編み針です。
参考書籍:「しあわせを編む魔法の毛糸-マルティナさんのお話とOpal毛糸の作品集」
ご興味のあるかたは、一度書店で内容を見るのがよいかもしれません。また、各地の図書館にも置かれています。人気本のため、予約制のところもあるようです。
その他
- とじ針(糸始末をするのに使用)
- かぎ針(編み目を落としたときに使用)
- 目数リング(編んだ段数を数えるのに便利)
- ソックブロッカー(編んだ靴下の編み目や形を整えるのに便利)
平和の靴下のキットも販売されています。糸は赤ずきんちゃんだけでなく、数種類から選ぶことができます。
●セット内容:「マルティナさんの靴下の編み方」1冊、KFSアトリエ竹製棒針2.5mm×15cm×5本、Opal KFS112 赤ずきんちゃん 100g 1玉
参照: 新宿オカダヤ楽天市場店
平和の靴下の編み方
参考書籍のマルティナさんの本に、それはそれは詳しく懇切丁寧に編み方が掲載されています。カラー写真で編み方の順序が載っていますので、ぜひ参考になさってください。私は幸いにも、本のとおりにただひたすら編んだだけで、無事に平和の靴下ができあがりました。
靴下には大きく分けて、「つま先から編む靴下」と「はき口から編む靴下」がありますが、この平和の靴下は「はき口から編む靴下」です。
注意すべきポイントは、編みはじめがはき口になるため、つくり目がきついとはくときもきつくなるということ。私は結果的に少しきつさを感じたため、次回はつくり目を工夫するつもりです。
平和の靴下の仕上げ
仕上がった靴下は水通しをした後にソックブロッカーに入れて陰干しすると、編み目と形が整います。私はあいにく、まだ試したことがありません。
水通しの代わりに、スチームアイロンをあてても編み目がきれいにそろいます。
私はその方法で仕上げていますが、撮影用にはソックブロッカーがあったほうがきれいに写ります。編み物ブログやSNSに公開されている靴下の写真は、ソックブロッカーを使ったものが多いです。
靴下をはいた雰囲気はこんな感じになりました。厚いジャージの上にはいたので足首から上が少しもこもこしていますが、フィット感はとてもいいです。
マルティナさんの「平和の靴下」は初めて編んだ「はき口から編む靴下」でした。作り目がきついと後から修正が効かないので、要注意です。つま先から編む靴下ならば、はき口がきつければほどいて直せます。その点は気をつけなくてはいけません。
自分で編んだ靴下をはくようになるなんて、想像もしていませんでした。でも始めてみたら、思っていた以上にハマります。興味のあるかたは是非、挑戦してみてください。
なお、書籍には詳しい編み図や工程が載っています。ただ、私は初めて靴下を編んだときに、書籍だけでは理解できませんでした。そんなときに、強い味方になってくれるのがYouTubeです。
秋田市のコーヒー&ニットIVYさんの動画です。