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ヨウコのゆるふわライフ

写経(書き写し学習)で英語力を伸ばそう

はじめに

私は2012年から「やり直し英語学習」を始めて、8年目になりました(2020年現在)。その間、主に利用したテキストは以下のとおりです。

■ NHK「実践ビジネス英語」

■ アルク社「ヒアリングマラソン」

■ 同「English Journal」

※2023年現在、上記の教材は販売停止になっています。

その他、ネイティブ講師によるオンライン英会話レッスン、フィリピンを拠点としたオンラインスクールのレッスンを受けました。

8年間必死で勉強したわけではなく、2014年からは要介護になった両親のための実家通いで、学習時間は激減しました。ただ「英語学習をやめよう」とは一度も思いませんでした。

英語学習をしているかたは、それぞれの目的や動機があることでしょう。私は仕事で必要になったのがきっかけで、「英語が面白くてはまってしまった」ので続けています。

 英語学習法あれこれ

英語のやり直しは、職場で英語があまりにもできず「これは家でひそかに自主学習するしかない」と考えたのが発端でした。英語を再開しようと考え、まず試みたのが以下の通りです。

■ 書店で英語学習本を買ったもっと吟味して購入すればよかった、私には合わなかった、という本も多数

■ オンライン英会話に登録してほぼ毎日ネイティブ講師のレッスンを受ける現在はサービス停止になったスクールですが、一番楽しかった時期

■ NHK語学の英語テキストで学習を開始オンライン英会話の講師の勧めで「実践ビジネス英語」を始める(当初はレベルが高すぎて嫌になった)

■ アルク社のヒアリングマラソンを始めた英語学習者のSNSにヒアリングマラソン学習者がたくさんいたので「やってみよう」という気に(当時の私には難しすぎて半年で挫折)

SNS、高名な英語の先生やハイレベルな英語学習者のかたがたの投稿を読むたびに「私なんかがこんなに上達するわけがない」「この人たちは特別なのよね」と思います。

一方「今はネイティブと間違われるくらいな流暢な英語を話す人だって、I have  a pen. から始めたのよね」「並々ならぬ努力をされているのね」「私も頑張れば英検1級くらいまでは行けるのではないかしら」と思ったりもします。

私にとっての英検1級は難しく、過去問を見ましたが恐れ多くて出願することすらできません(受験料も高いですし)。ただ、英検1級は「入口」だという趣旨の投稿をどこかで読み「とりあえず英検1級レベルに達すれば、さらに英語への理解が深まるのだろう」と思っています。1級の過去問を見たとたん「こりゃダメだわ」と思いましたが、完全にあきらめてはいません。

というわけで、この記事では英語力底上げのため私が行っている「リーディングとライティングが楽になるための写経」について、書いてゆくことにします。

 写経について

ここでいう写経とは「書き写す学習方法」です。写経は「仏教において経典を書写すること」。

転じて英語学習において「お手本となる文章を書き写すこと」を、写経というそうです。

だいぶ前に英語学習を再開したころ、英語ニュースのスクリプトを書き写ししていたことがありました。ところが、いつのまにやら自然消滅してしまって…。そんなときTwitterで「毎日ニュースの写経をしています」という英語の先生がいらっしゃり「あ、やっぱり写経はよさそう」と思い、再度行うことにしました。

写経のメリット

① 英単語のスペルを覚えることができる

英語のスペルをさらっと書けますか?私はrecieve なのか、receive なのか一瞬わからなくなることがあります。simultaneously のような長い単語も書いているうちにやっと覚えました。entrepreneurなど、他言語から派生しているような単語は今も書けません…。

スペルを覚えるのにもっともシンプルで伝統的な方法が「書く」ことです。小学校に入ると「かきかた」の授業がはじまり、私たちは書きながら字を覚えてきました。英語も同じで、確か中学に入ったときに英語の書き方を習いましたものね。

② 文章の構造がわかる

私は耳から聞いただけでは、ニュースなどの詳細を瞬時に理解することができません。スクリプトを見て初めて「あ、そっか。そういうこと」と納得することが頻繁にあります。

リスニングだけでどうして英文が理解できないかというと、私の場合はとっさに文法が理解できないからだと思っています。

文には主語と述語とがあり、その他に目的語や補語があり、複雑な文章になると分詞などの修飾語がたくさんくっついて、なにがなんだかよくわからなくなるのが常です。

そこで、長文の構造に慣れるためその文章を書き写すことを考えました。

「ここまでが主部、述部はここ、この分詞はここにかかっている」と考えながら文を吟味してゆくのが効果的では?と…。

単にリスニングをして音読やシャドーイングをする以上に、実際に文章を書いてみると「これは分詞構文なので、そういうことか」などと納得しながら文章を読むことができます。

私は会話は不得意ですが、なぜか「文法」は高校生の頃から好きで得意でした。ですので、英文を書きながら構造を理解してゆくのは自分に合っていると思っています。

③ ライティングに役立つ

写経をしていると、冠詞や前置詞など、落としやすい機能語を自然に覚えることができます。例えば、I agree you. は間違いで、I agree with you. が正しいのだと理屈抜きで身につくようになります。写経をしていると、不自然な英文を書く頻度が低くなることが期待できます。

④ 文章を読む速度があがる

「TOEICの長文対策を行いたい人に、書き写し学習法が効果的」という意見を、いたるところで見聞きしています。

私はTOEICを受けていませんので具体的な意見を言えません。しかし文の構造が理解できれば、読む速度は確実にあがります。よって、書き写しが読解速度を上げるのに役立つと思われます。

どんなものを写経する?

写経の素材に私が使っているのは、以下のとおりです。会話やインタビューなど、原稿なしでぶっつけ本番で話されている英語のスクリプトは写経しません。

たとえばEnglish Journalのインタビューのようないわゆる「生英語」は、言い間違いやつっかえ、口ごもりなどが多く含まれ、スクリプトにもばっちり書かれています。それらはごく自然な英語で、リスニングのよい勉強になります。

しかし写経の目的は英文の構造を理解することですので「読むための英語」を選びます。

① ニュース

現在はネット上に、たくさんの英語ニュースが公開されています。音声とスクリプトがセットになっていますので、お好みのニュースを書き写してみましょう。

私がよく写経していたのは、The Japan Times です。日本でもっとも歴史の長い英字新聞としてご存じのかたも多いと思います。私は、すでに内容を知っているニュースを写経することにしていました。

背景知識があるほうが「なるほど、日本語で○○は英語でこう表現するんだ」と納得しながら読めるからです。完璧を目指すと挫折につながるため、長い記事は途中で切り上げることもあります。

※The Japan Timesは無料で読める部分が少なく、無料会員登録をして読めるのは月に10本までです有料会員のサブスクリプション料は、月額1,600円になります。

無料で読みやすいニュースでは、VOA(The Voice of America)もおすすめしたいです。現在発売中止になってしまいましたが、アルク社のヒアリングマラソンではよくVOAの記事を取り上げていました。

単行本が出版されています(試し読みができます)

【音声DL付】VOAニュースフラッシュ2021年度版

また、月額1,250円でタブロイド判の新聞を読みながら英語学習ができるThe Japan Times Alphaもお気に入り教材です。週に1回自宅に新聞が届きますので、書き取りやすい記事を選んで写経をしました。

すべての英文に日本語対訳がつき、辞書がなくても読み進むことができます。無料で見本紙を申し込むことができますので、興味のあるかたはとりよせてみてください。

ジャパンタイムズが発行する週刊英語学習紙「The Japan Times Alpha」

見本紙申込み


ジャパンタイムズの社説集(書籍)は難易度の高い語彙が多く、私は挫折しそうになりました。でも内容がよいのでオススメです。

ジャパンタイムズ社説集2023 単行本

一通り読んで聞いて語彙もチェックし(私には難易度の高い語彙が多かったです)本棚にしまっておいたものを取り出してきました。

この社説集は左ページに本文、右ページに語注があり、使いやすいところがお気に入りです。

語注が別のページやページの下部にある本は、一瞬イラッとすることがあります。その点、この社説集は目を左右に少し動かすだけなので、私にとっては学習しやすい本となりました。

ニュース関係はのんびり取り組んでいると、その出来事が過去のことになります。早めに終わらせるようがんばりたいところです。ジャパンタイムズ社説集は2021年分まで発売されています。

② エッセイ

英語で書かれたエッセイでオススメなのは、English Journal誌上でエッセイを連載されているKay Hetherly さんのTea Time Talk です。English Journalを購読している方にはおなじみでしょう。

ケイ・ヘザリのTea Time Talk 単行本

ヘザリさんがEnglish Journal に投稿してきたエッセイのなかから25作品をまとめた一冊があり、写経のみならず音読素材としてもお気に入りの1冊です。難易度はEnglish Journalのなかではレベル2(初級向け、英検2級、TOEIC730点程度)となっています。

ヘザリさんは通算17年間日本滞在のご経験があり、現在はアメリカ、テキサスにご在住です。日本文化や、日米の比較について英語で書かれたエッセイも多く、とても参考になります。ひとつのエッセイもそれほど長くなく、書き切るのに時間がかかりません。

音声はアルクのダウンロードセンターから無料でダウンローできます。音声を先に聞いてみて、書き写し学習用に合っているかどうかを考えてから、本を購入してもよいと思います。

ジャパンタイムズとTea Time Talkについては以下の記事でも取り上げています。よろしければ合わせてお読みください。

③ 英検過去問題

英検の長文問題は、多分野にわたり、ほどほどの長さの英文が書かれている点が取り組みやすいところです。長文問題を解きながら全文を書き写してみると、長文読解がだんだん楽になります。英検過去問はこちらからダウンロードすることができます。

英検何級が自分に合っているのかわからないときは、こちらで語彙力テストをしてみるのはいかがでしょうか。このテストはその級の、知っているべき語彙のテストです。語彙だけなので、「現在のだいたいの自分の位置」のようなものと考えればよいでしょうか。

たとえば、だいぶ前に2級まで取っているなら、2級の語彙をチェックします。ほとんどわかれば、続いて準1級を試してみます。2級が半分もわからないときは、一段難易度を下げて準2級をテストしてみます。

私は準1級はほぼA判定です。つまり準1級で出題される語彙のほとんどはカバーしている(のではないか?)と思っています。ところが1級の語彙をやってみると、よくてB、たいていCかDです。いかに準1級と1級の壁が高くて超えられないのか、わかるような気がします。

私は2014年から親の介護のための二重生活、次いで自分自身のやや深刻な病気、さらにはコロナ禍で、肝心の英語検定を受けていません。現在は受けられる状態にありますので、予定に入れておこうと思っています。

 おわりに

英語学習の方法も人それぞれで、自分に合う方法を見つけるまでに回り道をする人もいます。私がそうでした。少しでも早く英語を身につけたい、という焦りで迷走した時期もあります。英語本ショッピング依存状態になったこともありました。

試行錯誤しながら英語学習をするのも、それはそれで楽しいものですが、かなりの回り道と無駄な出費をしました。英文写経には「心が落ち着く」という効果も感じています。よければお試しください。

以下は、英語学習者のあいだでは有名なメソッドにもかかわらず、私には合わずに投げ出した学習法について書いた記事です。合わせてお読みいただけると嬉しいです。

 

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