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ヨウコのゆるふわライフ

【NHK】ラジオビジネス英語がスタート|聞いてみました

※2022年10月4日加筆修正しました。

2022年度も4~9月まで「ラジオビジネス英語」が放送されます。

10~3月は4~9月号の再放送です。

下記の4月号と10月号の内容は同じですのでお間違えのないように。

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杉田敏先生の「実践ビジネス英語」が2021年3月で終了し、同年4月から柴田真一先生の「ラジオビジネス英語」がスタートしました。

ストリーミングで5回分のレッスンを聞きましたので、内容のご紹介と感想を書いてゆくことにします。

結論から言うと「テキスト代550円でこんなに中身の濃い講座を聞かせていただいてよろしいんですか?」と思うような、ボリュームあり刺激ありの講座でした。

ラジオビジネス英語の放送時間と内容

【放送時間】

月~金曜日・・・午前9:15~9:30

再放送

月~金曜日・・・午後0:40~0:55、午後11:20~11:35

  土曜日・・・午前10:30~11:45

【各曜日の内容】

月曜日・・・ビジネスシーンの会話①

火曜日・・・ビジネスシーンの会話②

水曜日・・・英文メール

木曜日・・・インタビュー①

金曜日・・・インタビュー②

注意

後期(10~3月号)は前期(4~9月号)の再放送です

ラジオビジネス英語のレベルは?

さて、講座のレベル(難易度)は、NHK英語番組テキストご利用のめやすによりますと、B1~C1です。

具体的には以下のとおりです。

月曜日、火曜日のビジネス会話と水曜日の英文メール・・・B1~B2

木曜日、金曜日のインタビュー・・・C1

このAやB、Cとはヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)に基づいており、A、B、Cと難易度があがります。

「実践ビジネス英語」は全編通してC1でしたので、B1からC1のレベル設定の「ラジオビジネス英語」はより広いレベルの学習者を対象にしているということでしょうか。

各曜日の詳しい内容と感想

月曜日・火曜日

月曜日と火曜日は会話形式で英語表現を学んでゆきます。

ラジオビジネス英語4月号のテーマが「海外拠点との会議をアレンジする」で、オンライン会議での会話という設定になっています。

第1週目の月曜日は「オンライン会議前の雑談」、火曜日は「オンライン会議の入り方」でした。

オンライン会議が増えている昨今、次のような役に立つ表現がテキストに載っていてタイムリーです。

It’s hard to see your face because you’re backlit.

Would you mind shutting the blind or the curtain behind you?

オンラインで相手の顔が逆光で見えないようなときに

I hear some noise in the background.

Could you mute yourself for the moment?

こちらは相手の周囲の雑音が聞こえているので一時的にミュートしてほしいときに

 

スキットの長さはそれぞれ50秒程度でした。

実践ビジネス英語の1回のビニエットは1分以上、70秒くらいありましたので、それより少し短い感じです。

音声の速さは「それほど速くはないが、集中して聞く必要あり」でした。

私は固有名詞らしきものが出てくるととたんにダメになってしまうので、要注意なのです。

スキットの最後のほうにPike Place Marketが出てきて「え?なにマーケット?」と一瞬思考が止まってしまいました。

「これはいい!」と思ったのは、レッスンのなかに「シャドーイング」が組み込まれていること。

スキットの音声は放送の冒頭と終わりと2回流れます。

そのほかにアシスタントのジェニーさんが読み上げるのについて全文のシャドーイングを行います。

これはとってもいいですね!

レッスン中にシャドーイングがあると、いやでも毎回するようになりますので、気に入りました。

Words and Phrasesでは重要語句の解説があります。

柴田先生はイギリスご滞在が長かったためか、語注でdowntownはイギリス英語ではtown centreと、英米の違いを教えてくださるのもありがたいです。

centerのスペルがイギリス英語だとcentreになるのも、私は大昔に見たときスペルミスだと思い込んでいました。

英語学習を再開したころに、undergroundがイギリス英語で地下鉄の意味だと知らず、恥ずかしい思いをしたこともあります。

それ以来、イギリス英語も積極的に覚えるようにこころがけています。

水曜日

水曜日は英文メールの書き方です

まず日本人が書いたという設定の英文メールがテキストに出てきます。

柴田先生がおっしゃるところの「いかにも日本人らしいメール」です。

パートナーのジェニーさんも、「間違いではないがredundantだ」とおっしゃっています。

日本人らしいメールのどんなところが冗長かというと…。

●出だしのあいさつが長い・・・シンプルにする

●ミーティングのアレンジを誰に指示されたかをわざわざ書いている・・・不要

●お忙しいところ恐縮ですが I know youk are busy, but… と書いている・・・不要

●日時がわかりにくい・・・24時間表記にして箇条書きに(ただし24時間表記は書面でのみ使用可、話し言葉では使わない)

 

ページをめくるとRewritten Emailがあり「どうみてもこちらがいいでしょー」というシンプルでわかりやすいメールに書き換えられています。

でも、私も先に出てきた「いかにも日本人らしいメール」のほうを書きそうだと思いました。

長い文章イコール丁寧、という思い込みがありますから…。

メールやりとりの文例が2往復分あり、水曜日のレッスンはおしまいです。

日本人が気をつけなくてはいけないのはRedundancyですね。

木曜日・金曜日

木・金曜日はインタビューです。

柴田先生がインタビュアーになり、各国で活躍なさっている著名人のお話を聞きます。

これも画期的ですね!

私が知る限り、NHKの講座でプロの吹込み者ではない人の英語が取り上げられたことはなかった気がします。

アルクのEnglish JournalやCNNのEnglish Expressなみの内容です。

この木、金曜日のインタビューのレベルがC1で上級編となっています。

4月号のインタビュイーはイギリス人のリンダ・グラットンさん。

柴田先生が「正統派のBritish Englishですね」とおっしゃっていたとおりのイギリス英語です。

ほぼ生英語に近いイギリス英語をNHKの講座で聞けるのは素晴らしいですね。

インタビューのあとのエクササイズが少々やっかいで、難易度が高いと感じました。

テキストに回答例がありますが、自分で考えるのがポイントです。

●グラットンさんの発言に対して、日本語で指示された質問を英語にし口に出す

●その質問の前置きになる文を自分で考え、前置きプラス質問として全体をいう(かなり長くなる)

 

リンダ・グラットンさんの著書

日本でもだいぶ読まれたそうですが、あいにく私は存じませんでした。

インタビューを聞くときには、ある程度そのかたの背景を調べておくと聞き取りが格段に楽になります。

最低限「こんな本を書いていてこんなことを主張なさっているのね」程度は予備知識としてあったほうがよいですね。

巻末の連載ふたつ

実践ビジネス英語で連載されていたリサ・ヴォートさんのOur Magical Worldが、An Extraordinary Ordinary Dayとタイトルを替えて継続されました。

音声はこちらです。

私はリサ・ヴォートさんのエッセイが好きで、共感する部分がたくさんありました。

ですので、連載が実践ビジネス英語から継続されてうれしく思っています。

もうひとつは、The Writer’s Workshopで毎号日本語の問題文が出題され、それを英文にして応募するというもので実践ビジネス英語からの継続です。

4月号の問題文は「世界の指導者ビスマルク」について、でした。

あいにく私はいまだに応募したことがございません。

偶数月は長めの文章、奇数月は短めの文章が出題されますので、まずは奇数月から挑戦ですね。

今年度は応募できるとよいのですが…。

おわりに

4月からの新講座「ラジオビジネス英語」をストリーミングで聞きましたので、内容のご紹介と感想を記事にしました。

NHKのテキストで流れる英語の音声はすべて「プロの吹込み者がスタジオで録音したもの」です。

この講座では、しゃべりのプロではない人の英語(今回はリンダ・グラットンさん)が含まれている点で、中上級者にも納得の内容ではないでしょうか。

なにしろ、NHKやBBCなどのアナウンサーのようにきれいに話す人はごく一部。

実際には世界中にいろいろなアクセントがあり、めちゃくちゃ早口な人や滑舌の悪い人だっています。

プロの吹込み者がきれいな英語で録音した音声による学習をしばらくした後には、話すプロではない人の英語に聞き慣れる必要があると思っています。

今後、インタビューは内容もさることながら、その話し手の英語そのものも楽しみのひとつになるでしょう。

※5月号のレビュー記事を追加しました。

【NHK】ラジオビジネス英語5月号|ノンネイティブスピーカーの英語を聞く難しさ

 

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