28Sep

英語学習者の皆さんは、ほとんどのかたが書籍などで学習中のことと思います。
ヒアリングマラソンやEnglishJournal、NHK語学テキストなどはとてもよい教材ですが、学習を続けるにはお金もかかります。
英語学習だけにあまりお金をかけるのも、ちょっと抵抗がありますよね。
そこで、どなたでも無料で視聴可能なYouTubeから、目的別で私のお気に入りをいくつかご紹介します。
発音が気になる人向け
あいうえおフォニックス
登場人物のアリーとファジーはロサンゼルス在住のバイリンガルキッズで、本格的な英語の発音が聞けます。
今更フォニックス?と思わないでくださいね。
勘違いして覚えている発音の癖が誰にでもあるものです。
このチャンネルを見ていて「あれー、私は完全に間違っていました」という発音の仕方にも遭遇します。
『あいうえおフォニックス』は、フォニックスの中でも特に日本人が間違いやすい英語の発音を、楽しく勉強できます。
たとえば、”L”の発音には明るいL(light L)と暗いL(dark L)があることをご存じでしたか?
私は学校で習った記憶がありません。
ですので、peopleのLも、上あごの裏に舌の先をぎゅっとつけるものだと長年思っていました。
正しい発音はこちらの動画をご覧ください。
Yumi’s English Boot Camp
東京都内で英語の発音矯正塾”Yumi’s English Boot Camp”を主宰している明場由美子先生のチャンネルです。
先生は純粋な日本人ですが、ネイティブのアクセントに近づくためのコツや学習法をこのチャンネルでご紹介しています。
先生もdark Lについてビデオを公開されていますので、ご紹介します。
「日本人はRの発音が苦手だ」とよく言われますが、あんがいRは難しくなく、むしろLの音がずっと難しいのでは?と私は感じています。
というのも、英会話レッスンで先生から「glassをgrassと言っている」という指摘をなんどか受けました。
「completely, exactly, perfectlyなど、副詞の末尾のlyが ryになっている」と言われたこともありました。
また、あるとき英会話レッスンで”We should collect the information.”(正確に覚えていませんが、情報収集が必要だと言ったつもり)にネイティブ講師の先生から、”What do you mean by correct information?” と聞かれたことも…。
「情報を収集する」と「情報を正す」では全く意味が違います。
かくして、「私はL音をRで発音することが結構な頻度である」とやっとのことで気が付いたということがありました。
「発音はそんなに気にしなくてもいい」という見解もありますが、RとLの発音を間違えたために、思いもよらない誤解を受けることもあるので、要注意です。
イギリス英語に慣れたい人向け
BBC Learning English
すでに学習素材として利用しているかたが、たくさんいらっしゃることとでしょう。
イギリスの国営放送であるBBCが提供する英語学習者向けのプログラムで、グラマー、発音からビジネス英語、ニュースまでバラエティに富んでいます。
ただし、イギリス英語に慣れるといっても登場するBBCの皆さんはとても聞き取りやすい英語を話されるので、もっと癖の強いブリティッシュアクセントを聞きたい人には物足りないかもしれません。
すぐれたプログラムばかりですが、特にオススメしたい番組をふたつご紹介しておきます。
6Munites English
6分間のプログラムで語彙も6つ紹介されます。
楽しくてためになる内容のものが多いです。
字幕も出ますので、必要なかたは表示して視聴しましょう。
6分間のプログラムなので集中力が途切れることもなく、隙間時間に聞けるところがオススメです。
English at Work
これは私が英語の再学習を始めたころに、何度も繰り返し聞きました。
ビジネスシーンで使う表現を、主人公のAnnaを通して学んでいくのですが、とても愉快な会話が展開されます。
Annaをとりまくほかの登場人物も一癖も二癖もある人物ばかりで、ものすごく笑わせてもらいましたし、イギリスのビジネスシーンも日本と似たところがあると再認識しました。
アメリカ英語とイギリス英語の違いにも気づくプログラムで、例えばイギリスで言うbiscuitは、アメリカで言うところのcookieです。
ナスのeggplantはイギリスではaubergineで、そういう単語がたくさん出てきます。
最初は「オーバジンってなんだろ」と思いながら聞きました。
全部で66個のエピソードがあります。
これは暗記するほど聞きました。
もっと続きが聞きたくなる、hilariousなストーリーで、BBCの中では私の一押しです。
BBCには他にもたくさんのプログラムがありますので、お気に入りを見つけてくださいね。
English with Lucy
超美人なイギリスの先生のチャンネルで、きれいなブリティッシュアクセントを聞くことができます。
自分はアメリカ発音を覚えたので、今からブリティッシュアクセントには変えないという人も、イギリス発音を聞いて耳になじませておくことはリスニングにも大きなプラスになります。
Abroad in Japan
日本在住、イギリス出身のクリス・ブロードさんのチャンネルです。
日本語学校で学習している様子や、温泉に入っている様子など、大いに日本を満喫しているようです。
けっこう早口です。
笑いが満載のプログラムです。
日本での生活を楽しんでくださっているようで、日本人としてうれしいですね。
ニュース英語を聞きとれるようになりたい人向け
CNN
おなじみCNNです。
私はある程度背景知識があるニュースを選んで聞いていたりします。
トランプ大統領が少し身近に感じるようになりました。
BBC News
BBCのニュース番組です。
こちらも、内容を知っているニュースを選んで聞くことが多いです。
Brexitに関するニュースをよく聞きます。
Wall Street Journal
経済紙の中ではアメリカで最大の発行部数をほこるウォールストリートジャーナルの動画です。
映像のない音声だけのニュースと映像があるものでは、やはり後者のほうが内容理解がしやすいですね。
その他のおすすめチャンネル
Doctor Mike
ニューヨーク在住のお医者様、マイク先生のチャンネルです。
少し早口ですが、聞き取りやすいクリアな発音です。
字幕も出ますので、必要であれば表示して視聴してもよいと思います。
医学用語がたくさんでてきて、知らないものもかなりありますが、すでに日本語化している単語もあるので覚えておきたいところです。
「温和な」とか「温暖な」という意味で覚えていたbenignは医学用語になると「良性の」という意味だと、この先生の動画ではじめて知りました。
TED
有名なTEDです。
前に英会話のグループレッスンをとっていたときに、「TEDTalkをシャドーイングしている」という人がいましたが、とても英語が上手でした。
これから聞きはじめるかたは、短いものから視聴しはじめるといいかもしれません。
私は気に入った動画は繰り返して視聴しています。
前回聞き取れなかった部分を、ふと理解できる瞬間があるとうれしいです。
こちらは私のお気に入りで、19分と少し長いですがよければ聞いてみてください。
English Journalのインタビューにも登場したことがあるスーザン・カインさんで「内向性と外向性」について話しています。