21Jun

ディクテーション
ディクテーションとは
ディクテーションは、聞こえてきた英文を一字たがわず書きとる作業です。
あまりにも有名なので説明の必要はないかと思いますが一応…。
高名な先生方が推奨していますし、ディクテーション用の本もでています。
ディクテーションの効果
聞き取れない部分があればそこが自分の弱点だとわかり、リスニングに効果的といわれています。
自分の弱点を集中的に聞きとる練習をすればよい、ということです。
私も、リスニングが得意とは言えなかったので、やってみました。
けっこうツライ作業
「自分に合った素材を選ぶこと」と言われますが、そもそも自分にどんなレベルの教材が合っているのか、それすらわからない学習開始の頃。
NHK語学の番組を友だちとディクテーションしあったことがあります。
題材は、今は終了している「攻略リスニング」でした。
私には難しすぎたのか、とても時間がかかります。
何度も何度も音を止めて聞き返してはまた止めて、を延々と1時間以上やってもまだ終りません。
友だちのほうは、さくさくと進んでいて、あるSNSサイトに早々にアップしていました。
あきらかに友だちのほうが英語力は上でした。
だんだん苦痛になってきて、とうとう「私はやめる」と言ってしまいました。
肩コリ、眼精疲労、ちょっとイライラ
こんな苦行を続けて、はたして英語力が本当に伸びるのだろうか、とふつふつと疑問がわいてきました。
ディクテーションをしても楽しくないし、だいいちメンドウです。
1時間をディクテーションにあてるなら、別のことをしてもっと多くの英文を聴いたり読んだりしたほうがいいのでは?と思い始めました。
ディクテーションの代わりにやったこと
シャドーイングとオーバーラッピングです。
シャドーイングは何度か音声を聞いた後に、聞こえてきたままを口に出して追いかけていくトレーニング方法です。
自分が言えなかった部分は、ディクテーションをしても書きとれない部分なのですから、そこを集中的に繰り返し口にすればいいと考えました。
オーバーラッピングは、スクリプトを見ながら音声にぴったり重ねるように読みあげていく方法ですね。
未知の単語は発音もできませんから、語注を確認したり辞書をひいたりして確実に覚えるようにしました。
ディクテーションは時間と労力がかかりすぎる割には、私にはこれといった進歩が感じられなかったということです。
もしかして、もう少し根気よく長く続けていれば効果がでたのかもしれません。
アルク「ヒアリングマラソン」のディクテーションコンテストには欠かさず応募
現在ヒアリングマラソン(以下ヒアマラ)を受講中で、毎月「ディクテーションコンテスト」があり、必ず応募しています。
【アルクのお薦め】1000時間ヒアリングマラソン 【音声DL・電子書籍付き】
ですので、1カ月に1回はディクテーションをおこなっていることになります。
私にはこの頻度でじゅうぶんです。
ちなみに、このディクテーションコンテストの難易度は、それほど高いとは思いません。
ところが、ミスしやすい部分が毎月必ず仕込まれているので「今月はパーフェクトだ!」と思っても、つまらぬところでミスをしてしまいます。
私はパーフェクトをまだ1回しか成し遂げておりません。
「おしかった~!」と思ったことは何度もあります。
パーフェクトを出すと、アルクさんからこんなファイルをいただけます。
瞬間英作文
瞬間英作文とは
たいへん有名なメソッドで、シリーズで何冊も本がでています。
私も1冊買ってみました。
YouTubeでも英語のエキスパートのような方々が勧めていらっしゃいます。
「スラスラ話すための瞬間英作文 シャッフルトレーニング」を持ってまして、ひととおりやってはみましたが、あえなく挫折しました。
瞬間英作文の効果
かんたんな英文をたくさん作ることによって、英作文回路ができあがります。
ここでの“かんたんな”、とは中学生レベルの英語になります。
たくさんの英作文を“瞬間的に”おこなうことによって、英語の回路ができるといわれています。
単調でおもしろくないです
瞬間英作文には、かんたんな英文がたくさん掲載されています。
後半では少し複雑になりますが、なによりつまらないのは、正解がひとつだということです。
たとえば、「僕のジョークに彼らは笑わなかった」の答えはMy joke didn’t make them laugh. です。
They didn’t laugh at my joke.ではダメなの?と思ってしまいます。
そして、基本的にひとつの日本語文とひとつの英文が対になっていて、前の文と次の文に関連性はありません。
ある程度まとまった文章の中でないと、文法や単語を覚えられない人には向かないと思います。
こんな有名な教材にモンクを言える立場ではまったくないのですが、一消費者として語らせていただいております。
すみません。
日本語が不自然
- 「そのしっぽが長い猫は私の隣人のペットです」
- 「彼は朝起きたとき、天気がいいことを知って(みつけて)嬉しくなった」
- 「息子をプロ野球選手にしたいその男は息子を毎日走らせた」
- 「私はあなたに手紙をもっと頻繁に私に書いて欲しいのです」
という、不自然な日本語を瞬間的に訳していきます。
私はあいにく、その日本語の不自然さに拒絶感を覚え、挫折しました。
カランメソッド
カランメソッドとは
イギリスのロビン・カラン氏が作り出したメソッドで、通常の4倍の速度で英語力がアップするといわれています。
ものすごく有名なメソッドですよね。
フィリピン系のオンライン英会話スクールでは「カランをやっています」と大々的に宣伝しています。
QQEnglishでテキスト1冊分だけやってみましたが、あいにく1冊だけで脱落してしまいました。
ちなみにQQEnglish自体はとてもよいスクールです!
講師の皆さんとてもフレンドリーですし、教え方も上手で、オススメです。
私も何年もお世話になり、セブのオフィスにもお邪魔したことがあります。
【QQ English】月会費4,053円~の業界最安水準価格からスタートできる!
カランメソッドの効果
これも、瞬間英作文と同じような効果をうたっています。
カランをおこなうことで「英語脳」ができ日本語を介さずに英語が口からでてくる効果があるといわれています。
スピーキング力の向上には絶大な効果があるとのことです。
カランメソッドは英会話ではない
カランは講師と会話をするのではなく、トレーニングです。
根性のない私のような人は、すぐに「なんだかつまんない」と脱落してしまうでしょう。
このカランを最後まで受けた人がどれくらいいるのかわかりませんが、かなりの根気と、あとは「信じる力」が必要だと思います。
信じる力とは
カラン自体は非常に単調なトレーニングなので、将来的になにか大きな報酬が見込めないとやる気が続きません。
「これを続けていれば1年後には英語脳になって英語はペラペラだ」と強く信じないと続きません。
私は疑い深いもので「こんなことでホントに英語が話せるようになるの?」と疑念を抱き、やめてしまいました。
会話やディベート希望の生徒には向かない
カランも瞬間英作文も、答えが予め決まっています。
そのため、自分の意見を話したい、いろいろな表現を使いたい、英語でのディベートの練習をしたい、という人には向きません。
カランと他のレッスンを同時に受けることも可能
カランばっかりではつまらない、という人は予約ごとに受けるレッスンを変えられますので、ロールプレイのある会話練習や講師とのフリートークのレッスンをカランの合間に入れるのがよいと思います。
そうすれば、カランで英語脳をゲットする訓練をしながら、講師と会話もできますので…。
市販の単語帳
単語帳とは
その名のとおり、単語と意味が書いてある本です。
YouTubeを見ていると「単語帳を何十周もしましたー!」というかたがいらっしゃいます。
そういうかたの本はもうぼろぼろです!すごいですね!
どんなふうに単語帳を使っているの?と興味津津で見てみると、一つの英単語に対して一つの日本語を、次々口に出して記憶していくのだそうです。
単語帳の効果
何周もすることで、語彙が身に着くこと。
一つの英単語に対して一つの意味だけを覚えていき、回数を重ねると知らない単語が減っていくので、後半は楽になるそうです。
私は暗記が苦手
私は、単語と意味だけを機械的に覚えていくことができませんでした。
単語帳の音声はたとえば以下のように読み上げられます。
- ingenious-工夫に富む
- meditate-黙想する
- mute-無音の
- buffer-和らげるもの
- evoke-を呼び起こす
ひとつの英単語-ひとつの日本語訳、と次々読み上げられてゆきます。
私にはこの方法は向かないと考え、文脈の中で単語を覚えていくことにしました。
文脈の中でなら覚えられる
定期購読しているNHKの実践ビジネス英語は、難易度の高い語彙が多いです。
未知の単語にマーカーをひいて覚えていくという、古典的な方法が私には合っています。
購入した単語帳は、ときどきチェックのために開く程度にしました。
覚えた単語にはしるしをつけておき、だんだん覚えたしるしが増えるのを楽しみにしています。
単語帳の代わりに買ったもの
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これらはすべて、長文の中に覚えるべき単語が埋め込まれていて、内容を理解すると同時に単語も覚えられるつくりになっています。
私には、こちらのほうが向いていました。
速読速聴英単語core1900は、語注ページにある語彙はすでにほとんど知っているものでした。
しかし、音声を聞くとネイティブの読み上げスピードが速く、オーバーラッピングやシャドーイングは負荷が高いと感じました。
ディクテーション、瞬間英作文、カランメソッドなしでリスニング力は?
ディクテーションをしなくても、リスニング力は少しずつ伸びました。
2012年に6カ月だけヒアマラを受講した際の、テスト結果がこちらです。
テストの正答率は70パーセントを超えたのが1度だけで、とても悲惨な結果です。
その後、2018年からヒアマラ受講を再開したときのテスト結果がこちら。
昨年は満点が3回あり、それ以外もミスが1つか2つです。
今、2年目の受講中ですが、最近2カ月のテストも満点でした。
2012年は英語学習をはじめたばかりで、ヒアマラはとても難しく感じました。
2018年に再度受講をしたときには、ものすごく難しいとは感じませんでした。
語彙については「文脈から覚える」ことを継続中で知らない単語にはマーカーをひき、発音記号を調べて口に出せるようにして覚えるようにしています。
まとめ
瞬間英作文やカランメソッドは、根気よく年単位で続けていれば、もっとスピーキングも伸びたかもしれません。
英語学習を再開した2012年から、試行錯誤しながら自分に合いそうな学習法を選び、合わないものはムリして続けず中止してきました。
どんな学習でも「楽しむ」ことが大切だと感じています。
この記事でご紹介した「続かなかった学習法」は、私にとって楽しいものではなかった、ということになります。
今後も、細々ながら楽しみながら長く英語学習を続けてゆくつもりです。