18Mar
はじめに
私が長年学習していたNHKラジオ講座のひとつ「実践ビジネス英語」がこの3月で終了となります。ファンとしてはとても残念です。
10年分のテキストはまだ捨てられずに本棚に飾ってあります。なにしろ、この講座で覚えた英語表現はどのネイティブ講師からもおほめいただいていて、そのたびに杉田先生のすばらしさを感じていました。
私は大学卒業後、社会人となり主婦となり母となり、英語に関してはかなり空白の時間がありました。英語学習の再開と同時に始めたのが「実践ビジネス英語」で、当初は難しすぎて放り出したくなりました(実際数カ月放置)。
それでもなんとかついてこれたのは、杉田先生が取り上げるテーマが今の社会を非常によく反映していたことや、根底に流れる思いやりや優しさを感じたからです。
杉田ロスにはさせません
そう杉田先生がお約束してくださったように、2021年度は季刊で「杉田敏の現代ビジネス英語」を届けてくださいます。
実践ビジネス英語のファンだった人も、これから英語学習を始めるというかたにも手に取ってほしい一冊です。
私は2021年度4冊分の定期購読を申し込みました。
以下は杉田先生のコメントです。
新しいニューヨークシリーズを4レッスンずつ収載。季刊になってもねらいは変わりません。英語で「雑談」できるビジネスパーソンになっていただけるよう、全世界で話題のコンテンツを提供していきます。
引用元:NHKテキスト2021
定期購読の申込みもこちらからが便利です。
杉田敏の現代ビジネス英語の構成
さて、杉田先生の新しい講座「現代ビジネス英語」を購入するかどうか迷っているかたに、すでにテキストが届いている私から、かんたんに内容をご紹介します。
1冊に4つのレッスンが収録されています。
レッスンタイトルは以下のとおりです。
Lesson1 The Power of Diversity(多様性の力)
Lesson2 What’s in a Name?(名前がいったい何だと言うのか)
Lesson3 Navigating the New Normal(ニューノーマルに対応する)
Lesson4 Next-Generation Foods(次世代食料)
ビニエット(ミニドラマ)の舞台となるのは、NYの消費財メーカーAlex&Alex(A&A)です。
実践ビジネス英語では、主人公は日本からNYに赴任してきた日本人である上田翔太でした。
新しい講座にも「井出恭平」という日本人が登場します(吹込み者はネイティブです)。
レッスンの流れはほとんど実践ビジネス英語と同じです。
1レッスンは6回で構成されていて、1~5がビニエットと語彙解説、6で1~5を通しで聞いた後に内容把握のクイズに答えます。
語彙に関しては実践ビジネス英語と同様に「Words and Phrases」と「Word Watch」から成っています。
実践ビジネス英語にあって、今回なくなったのは「ヘザーさんによる英語のサマリー」と「Say What You Mean」、「レッスン6回目にあった杉田先生とヘザーさんのトーク」です。
吹込み者は?
長年杉田先生のパートナーだったヘザー・ハワードさんが、この講座でもWords and Phrases の英語解説を担当するのではないかとは思っていました。
しかし、ビニエットに登場するのは予想していませんでした。ものすごくうれしいです。
ヘザーさんの役どころはユダヤ系アメリカ人でマーケティングチームのトップ。プライベートではアフリカ系アメリカ人の夫、4人のbiological kids と2人のadapted childrenがいるという設定です。
その他の吹込み者のお名前を見ても、おなじみの方々ばかりです。
現代ビジネス英語の学習のしかた
特に推奨される学習法はなく、好きなように学習を進めるのが一番だと思います。4レッスンが収録されているので1レッスンずつ学習するのもいいかもしれません。
私は今のところ、まだスクリプトは見ていません。
せっかくの新しい教材ですので、まずは「耳だけ」で理解できるところまで聞いてみます。
放送がないためいつでも好きなときに学習できるのですが、逆に学習の習慣は作りにくくなりました。
私は実践ビジネス英語は翌週のストリーミングで聞いていたので「毎週月曜日は実践ビジネスの日」となっていました、自然に…。あらためて、放送に合わせての学習は習慣化しやすかったのだと思っています。
現代ビジネス英語のレベルは?
長年「実践ビジネス英語」を聞いてきた私としては、難易度は実践ビジネス英語と同等と感じています。実践ビジネス英語をある程度の期間学習した人でしたら、語彙はそれほど難しくないと思います。
ところで、同じ人の発話を聞き続けると、どんどんその人の話している内容が理解できるようになるものです。私はヘザーさんの英語解説は当初の「なに言ってるかわかりまっしぇ~ん」状態から「ヘザーさんの英語だったらほとんど聞き取れるよ」になっています。
いろいろな国の非ネイティブのかたの英語も含めて、ぶっつけ本番で聞くのも勉強になりますし、一方で同じ人の英語を長期間聞き続けるのもとても力になると実感しているところです。
音声について
最近の英語教材にはCDがつかないものが増えました。この「現代ビジネス英語」も音声はNHK出版サイトからダウンロードするようになっています。
スマホ、タブレット、パソコンで聞くことができてとても便利です。複数の端末にダウンロード可能ですので、スマホに入れた音声を移動中に聞いたりできますね。
音声は全編通しで、1時間47分の長さです。
おわりに
NHKラジオの長寿番組だった「実践ビジネス英語」が今月いっぱいで終了と知り少なからずショックでした。
今年度は杉田先生が年に4回出してくださる「現代ビジネス英語」で、杉田先生とヘザーさんのお声を聞こうと思っています。
この本には放送がない以外、構成は「実践ビジネス英語」とほとんど同じです。各レッスンの6回目にあった、杉田先生とヘザーさんのトークがないのが少し寂しく感じます。