7Jul
前回は術後の様子まで書いてみました。
その後、一日一日回復してゆきます。ここでいったん経過についてはお休みし、入院時の持ち物について書いておきます。入院はある意味、旅行の準備にも似ているかもしれない、と思ったりしています。
入院セットとは
現在は手ぶらでも入院できる時代で、入院に必要なものを借りることができます。母も生前、利用していました。入院セット・おむつセットを提供する業者があり、入院患者や家族の負担軽減に役立っています。
親が入院したが遠方に住んでいて頻繁に面会には行けない、洗濯物を取りに行けない、という場合に助かります。参考までに、入院先で提供される入院セットの一例をご紹介します(2020年現在)。
・入院セットA・・・病衣+タオル類+日用品:日額620円(税込682円)
・入院セットB・・・病衣+日用品:日額450円(税込495円)
・入院セットC・・・病衣のみ:日額300円(税込330円)
・おむつセット・・・テープ式、パンツ式、尿取りパッド:日額550円(税込605円)
※日用品に含まれるもの:歯ブラシ、歯みがき粉、コップ、ボックスティッシュ、はし、スプーン、リンスインシャンプー、ボディソープ、おしぼりタオル、デントスワブ、ガーグルベース
セット内容や料金は業者により異なりますが、おおむね上記の内容です。入院セット利用のメリットは以下の3点です。
■ 手ぶらで入院
■ いつでも清潔
■ 必要なときに必要なぶんだけ利用可
利用料は日額で、病衣を汚してしまったなどの場合、1日に2枚以上借りても1日分の料金となります。
私が入院時に持って行ったもの
私自身は、入院セットは利用しませんでした。父や母が入院したときに利用させていただき、とても便利でしたが、私は自分が普段着ているものや使っているものを持ち込もう、と思いました。節約が目的です。
ただ、術後に着る前開きの寝間着が用意できず、術後2日間だけ病衣をお借りしています。
病棟のほとんどの患者さんがレンタルの病衣を着ていて、若いナースさんに「〇〇さんは私服なので目立ちますね」と言われました。
入院セットのよいところは、必要な分だけ借りられるところです。特に手術を受ける人は前開きの寝間着が必要になりますが、普段の生活で持っている人は少ないのではないでしょうか。とても便利な入院セットですので、適宜利用するとよいと思います。
では、実際私が持っていったものをご紹介します。
最初、国内旅行用の小型のキャリーケースとボストンバッグに荷造りしました。しかし1つにまとめたほうがよいだろうと、海外用の少し大きめのスーツケースに入れ替えました。結果として、持ち物の数は少ないほうが、病室を移動するなどの場合にも楽でした。
私はいったん入院した病室から術後は1泊だけHCU(高度治療室)に入ったため、術前に荷物をすべてまとめて移動することになりました。
この大きなスーツケースはちょっと恥ずかしいかもしれない、とは思いましたが結果的には小さなバッグを複数持つよりはよかったと思います。
必ず必要なもの
こちらには最低限必要と考えて持参したものを列記しています。
- 洗面用具・・・歯ブラシ、歯間ブラシ、舌ブラシ、歯みがき粉、コップ(プラスティック製)、洗顔フォーム、化粧水、乳液
- 入浴用具・・・シャンプー・リンス、ボディソープ、ボディタオル(トラベルサイズを購入)
- タオル類・・・バスタオル1枚、フェイスタオル5枚、ハンドタオル2枚
- 食事用品・・・箸とスプーン(セットになったものが家にあったのでそれを持参)、マグカップ(お茶を飲むのに必要)
- ティッシュ・・・箱のティッシュを1個
- ウェットティッシュ・・・手が洗えないなどの場合に備えて、除菌タイプと体用の汗ふきシートを各1個
- スリッパ・・・家にあったキレイ目なスリッパを持参
- 着替え・・・下着、Tシャツ、スウェット、パーカー、靴下など
- メガネ・・・メガネがないと細かい字が見えないため
- 筆記用具・・・普段使っているペンケースごと持参(シャープペン、ボールペン、ラインマーカー、消しゴム入)
- A6サイズのノートと付箋・・・先生や看護師さんの指示を忘れないためのメモ用
- イヤホン・・・テレビやYouTube、ビデオを観るときは必ず使用するルールになっているため
- マスク・・・売店や病棟外に出るときに着用
今回ノーブラで院内を闊歩するのもどうかと思い、ユニクロのブラトップを持って行きました。しかし術後は傷口が痛く、ブラトップを着られる状態ではありませんでした。
衣類は入院期間の後半には自分で院内のコインランドリーで洗濯ができるだろうと考え、以下の着替えを持ち込みました。
- タンクトップ、キャミソール・・・4枚
- ショーツ・・・6枚
- 半袖Tシャツ・・・3枚
- 7分袖Tシャツ・・・2枚
- 長袖パーカー・・・3枚
- 長ズボン(足首までのスウェット)・・・2本
- 短いズボン(ユニクロのリラコ)・・・2本
- ブラトップ・・・3枚(使用せず)
あると便利なもの
以下は、必ず必要ではないかもしれませんが、入院生活にあれば便利なものです。
特に持って行ってよかったものに◎印を、結局使わなかったものに×をつけておきます。
- スマートフォン、タブレット、充電器・・・病室内で電話は禁止ですが、ネットやメールは自由。タブレットにはアマゾンプライムビデオをたくさんダウンロードして持ち込みました。◎
- レジ袋、ビニール袋、エコバッグ、紙袋・・・洗濯物を入れたり、濡れたタオルを一時的に入れたりするのに使いました。◎
- ハンガー・・・ない病院もあるとネットで読み持参しましたが、入院先にはありましたので使用せず。×
- S字フック・・・何かをひっかけるのに使うかもしれないと思い持参しましたが使用せず。×
- 魔法ビン・・・サーモスの保温・保冷水筒を持っていき、給湯器からお湯やお茶を入れて飲みました。あってよかったもののひとつです。◎
- ティーバッグ、コーヒードリップパック・・・黒豆茶、ルイボスティーのティーバッグ、ノンカフェインコーヒーのパックを持参、サーモスでお茶を作って飲みました。◎
- クリアファイル(A4サイズ)数枚・・・入院中は書類や資料がけっこう多いので、クリアファイルにひとまとめにし、よく目を通すようにしました。◎
- 本・・・入院中に読もうと思って数冊持って行きましたが、集中できず読みませんでした。×
- 置時計・・・普段枕元に置いてある小さな置時計(温度計付き)は病室に時計がないので便利でした。◎
- つまようじ、綿棒、予備の割りばし一応持って行きましたが使用せず。×
- 3口タップ・・・病院によってはコンセントが1つしかないとネットで読み持って行きましたが、入院先にはたくさんありました。×
病棟に面談室(テーブルと椅子がある食堂のような部屋)があり、そこに給湯器と飲料の自販機がありました。歩けるようになってからはその部屋に行き、持ってきたドリップコーヒーを淹れて外を見ながらまったりしたり、電話をかけたりしていました。
給湯器からは、お湯、冷たい水、温かい麦茶、冷たい麦茶がでます。サーモス(マイボトル)は持って行って本当にによかったです。
持って行こうか迷い、結局見送ったものに、モバイルパソコンがあります。在宅ワークで受注しているライティングの仕事があったため、入院中に少しでも仕事をしようかと考えました。
持ち運び用の小さなPCが1台あるので、モバイルWi-Fiをレンタルして仕事しようか…とも思いました。しかし傷口が痛くて両手でPCを打つのは無理だったと思います。結果的に持ち込まず正解でした。
貴重品の扱いについて
病室には、セーフティボックスもついていました。しかし、貴重品や多額の現金は病棟には持ち込まないのがベストです。入院中は現金を使うといっても、売店で雑誌や新聞を買う、自販機で飲み物を買う、テレビカードを買う、くらいです。
私は財布の中身は極力軽くし、入院費をカードで支払うつもりだったため、そのカードと千円札を数枚、小銭を少しだけ持ちこみました。
病院内で紛失、盗難などが起きると、本人も周囲の人たちも職員さんたちも全員が嫌な思いをすることでしょう。共同生活の場である病院には、貴重品は最初から持ち込まないことだと思います。
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